あの壮大なスケールで倒産したてるみくらぶ
2017年3月に倒産。
あまりに悪質な手口に多くの批判的な声が上がっておりました。
旅行代金を支払っていたのに旅行に行けないという方が続出。さらには渡航中で帰国ができない方までいらっしゃり
しかも、保証がしょぼすぎて現金払いであればスズメの涙程度のお金しか戻ってこない。
運がいい方はクレジットカードの対応により、全額代金を返金してもらえた方もいましたが旅行業界において
最低最悪の事件と言っていいのではないかと思います。
このサイトでもてるみくらぶについての詳細やカード会社の各社の対応状況などをご紹介させていただき
1人でも多くの方が正しい情報を元に弁済を受けられるようにと更新を続けておりました。
そして、ついに8か月後の今あのてるみくらぶ 社長らが逮捕されたというニュースが舞い込んできました。
粉飾決算や虚偽の財務書類を示して銀行から約２億円の融資をだまし取った疑いで
てるみくらぶ社長の山田千賀子容疑者（６７）＝東京都町田市＝と、元経理責任者の笹井利幸容疑者（３６）＝埼玉県春日部市＝を逮捕した。
とのこと
世間からすればつぶれるのはわかっていたであろうに、財務状況を偽って会社の健全性をごまかした上で
全額入金割引キャンペーンなどど資金を調達していたというのはあまりにも悪質なケースだったと解釈される。
この逮捕がなければ、この社長は会社はつぶれども個人に責任は及ばないため
たくさんの人が旅行に行けず、大した弁済も受けれずに困っている中、これだけのことをしておいて
おとがめなしという状態。
【外部リンク】会社破産における代表者・取締役の法的責任とは？
これにはさすがに世間も納得できないと思いますし、どう見ても詐欺を働こうとしているのはみえみえな気もしますので
今回の逮捕は妥当だと感じています。
旅行というのはほぼほぼ全額を前払いしてお願いする仕組みになっているので
このような仕組みを利用した今回のような極めて悪質なケースではしっかりと社長や関係者につぐないをさせるべきだと感じています。
逮捕され罪に問われたとしても、被害者の方にとってお金が戻ってくるわけでも、行くはずだった旅行が返ってくるわけでも、悔しい気持ちなどが拭い去れることもないかと思いますが、今後の旅行業がさらに信頼できるものになるようになれば未来にとっては意味があることだと思います。
アイキャッチ画像：時事通信
